カプチーノ・アップルパイ・シナモンロールなど、洋菓子の香り付けに使われている「シナモン」。
香り高くて「スパイスの王様」と呼ばれていますが、桂皮(けいひ)といって漢方にも使われている「冷えがつらい人のためのお助けスパイス」でもあるんですよ。
毛細血管を拡張させて、血液の流れを良くするはたらきがあるので、特に冷え性やお血(おけつ)体質を治したい方に効果的です。
子宮筋腫を悪化させてしまう「お血体質」については「子宮筋腫の原因とされている瘀血(おけつ)体質:ドロドロ血を治すには」で詳しく書いているので、よかったらご覧ください。
わたしは小瓶に入れたシナモンパウダーをいつも持ち歩いていて、冷えを感じたときに温かいドリンクに振りかけて飲んでいます。
カラダがぽかぽかに温まるので、冷房で冷えたときや寒い時期には助かります。
ということで今回は「シナモンの効果・効能」や「選び方のポイント」をまとめてみました。わたしがよく作っている簡単で美味しい「シナモンレシピ」も紹介しています。
子宮筋腫で冷え性やお血体質を改善したい方はぜひ参考になさってくださいね。
目 次
シナモンの効果・効能
シナモンの注目されている効果は「毛細血管を修復し丈夫にするはたらき」です。
加齢により毛細血管が減ると、血液・酸素・栄養が全身に行き渡らなくなり、冷え性やお肌のシミやたるみの原因になってしまいます。
冷えや見た目の老化が進むだけでなく、毛細血管が減ると脳や内臓もダメージを受けて、さまざまな病気になる可能性が高くなります。
シナモンには毛細血管の減少を防ぎ、毛細血管を強くするはたらきがあり、摂取してから2~3時間で血管が修復されるんですよ。
お血体質の人は、冷え性だったり、顔にシミやクマができやすかったりするので、毛細血管の減少を防ぐことが大事です。
わたしの場合、冷え性はほぼ治ったのですが、目の下のクマはまだ気になるので、積極的にシナモンを摂るようにしています。
シナモンの選び方
実はシナモンといっても、厳密にいうと2種類あるんです。主に中国産のシナモンは「カシア」という種類で、スリランカ産のシナモンが「セイロンシナモン」と呼ばれているものです。
どちらもクスノキ科の常緑樹の枝や幹などの樹皮をはぎとって乾燥させたもの。「カシア」はスパイシーで芳醇な香り、「セイロンシナモン」はマイルドで甘い香りがします。
価格は「カシア」のほうが若干お安く、カレーのスパイスとして使われているのも、スタバのトッピング用に置いてあるのも、実は「カシア」なんですよ。
さらに漢方薬(桂枝・桂皮)で使われているのも「カシア」で、子宮筋腫で処方されることが多い「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬にも、カシアが使われています。
こちらの表に「カシアとシナモンの違い」をまとめてみました。
ちなみに京都の有名なお土産「八つ橋」に使われているのは【ニッキ】と呼ばれているもの。ニッキは「樹皮」ではなく「根」の部分のことで、日本特有のものです。
日本では3つとも「ニッキ」または「シナモン」と呼ばれていますが、本物の「シナモン」は、スリランカ産の「セイロンシナモン」だけ。
ヨーロッパでは「カシア」と「セイロンシナモン」は明確に区別されているようです。
「カシア」は、スパイシーでパンチが効いていますが、過剰に摂取すると肝機能障害になる可能性がある【クマリン】という成分も「セイロンシナモン」より多く含まれているんです。
過剰に摂取しなければ全く問題ありませんが、クマリンの含有量が少なく、品質も高いといわれているセイロンシナモンを使うのが安心です。
さらにシナモンは農薬の影響を受けやすい「樹皮」の部分なので、オーガニックのものを選んでくださいね。
おすすめはこちらのセイロンシナモンパウダー。有機JASマーク付きのオーガニック商品です。
シナモンの1日の摂取量
シナモンの1日の摂取量は「0.6 g ~3g」 といわれているので、 ティースプーン1杯程度(小さじ1)なら問題なく摂取できます。
玄米甘酒 with シナモン
わたしが最高に美味しいと思うのは、温かい玄米甘酒にシナモンをトッピングする飲み方。濃縮タイプの玄米甘酒を使えば、お湯を注ぐだけで簡単に「ホット玄米甘酒」ができます。
カップ半分くらいまで玄米甘酒を入れたら、そこにお湯を注いで、シナモンパウダーを振りかけたら出来上がり。
ジンジャーパウダーも加えると、さらにカラダが温まります。
濃縮タイプの甘酒でない場合は、鍋かレンジで甘酒を温めてからシナモンをトッピングしてくださいね。
こちらの玄米甘酒(濃縮タイプ)を使っています。
カフェインレスコーヒー with シナモン
コーヒーにシナモンは「てっぱんな組み合わせ」ですが、カフェインレスコーヒーにももちろん合います。
ブログでも何回かご紹介している小川珈琲店のカフェインレスブレンドが飲みやすくておすすめです。
カフェインレスのフレーバーティー with シナモン
シナモンはカフェインレスの紅茶にトッピングしても美味しくいただけます。アールグレイなどの紅茶にも合いますが、気に入ってるのは「フレーバーティー」にトッピングする飲み方。
バニラやアップルフレーバーの紅茶とすごく相性がいいんです!子宮筋腫の方に乳製品はあまりおすすめできませんが、ここにミルクを入れると格段に美味しくなるので、たまにミルクも入れちゃいます。
アーマッドティーのフルーツセレクションは、デカフェ(カフェインレス)ブレンドもあります。特にアップルティーがシナモンと絶妙に合いますよ。
おわりに:血流の改善とリラックスにシナモン
シナモンの甘くやさしい香りは「リラックス効果」もあるので、寝る前やリラックスしたいときに摂られるのもおすすめです。
「子宮筋腫にはこのお茶がオススメ:グリーンルイボスティーや黒豆茶など」で書いたように、午前中や仕事中は「グリーンルイボスティー、黒炒り玄米茶、黒豆茶」を飲んでいるので、シナモン入りのドリンクは夜や寝る前に飲んでいます。
毛細血管を修復し丈夫にしてくれる「シナモン」を利用して、冷え性やお血体質を改善していけば子宮筋腫にもよい効果が現れてきます。ぜひシナモンを取り入れてみてくださいね。
子宮筋腫に良い食べ物といえば「黒きくらげ」です。鉄分が豊富で婦人科系の特効薬といわれている薬膳食材なんですよ。詳しくはこちら↓の記事で書いています。
実は子宮筋腫の人は少しはお肉を食べたほうが良いのですが、その理由などはこちら↓の記事で紹介しています。よかったら読んでみてくださいね。