子宮筋腫がある人は「肉を食べない方がいい」と思っていませんか?わたしもそう思っていましたが、実は全く食べないのも筋腫に良くなかったんです。
「子宮筋腫を改善するために避けたほうがいい食べ物とは?」で紹介したように【エストロゲン過多になる食べもの】は、子宮筋腫を悪化させてしまう可能性があります。
とくに価格が安い輸入食肉には、肉質をやわらかくしたり、短時間で効率よく飼育するために家畜に投与されたホルモン剤(エストロゲン)が残留しているので、
「それならお肉を食べるのは一切やめよう」と、マクロビ(玄米菜食)生活をしていました。が、1年も続けているうちに元気が出なくなってしまったのです。お魚もほとんど食べてませんでした。
痩せたのはいいけど、顔色が悪くなって「どこか具合悪いの?大丈夫?」と職場の人に心配されるし、顔のシワが増えるしお肌はカサカサになるし。
しかも1年くらいベジタリアン生活をしていても、子宮筋腫の数や大きさに変化はありませんでした。
「こりゃなんか違うかも…」と思って、週2回くらい肉も魚も食べるようにしたら、途端に元気が復活!その後、子宮筋腫も縮小しました。
好き勝手に食べられないストレスで元気を失っていたのかなと思ったのですが、漢方の薬剤師さんが書かれた「血流がすべて解決する」という本を読んで謎が解決しました。
それによってカラダは血をつくることができなくなり、血が不足して、元気が出ないし顔色も悪かったのでした。
子宮筋腫ができるのは「瘀血(おけつ)」といって、冷えなどにより子宮の血流が悪くなって老廃物が子宮にたまる(生理で完全にデトックスされない)ことが原因だと考えられています。
「子宮筋腫の原因とされている瘀血(おけつ)体質:ドロドロ血を治すには」で書いたように、子宮筋腫を小さくするためには、瘀血を改善すること、つまり血流を良くすることが重要です。
ですが、血流を良くするにはまず たっぷりの血をつくること(血の量を増やすこと)が必要でした。
血はつくれないから足りなくなります。そして足りないから流れないのです。
( 「血流がすべて解決する」P.75より引用)
実は「肉は食べた方がいい」というのもそうですが、他にも血を増やすため・血流を良くするためにすべきことがとても参考になるので、子宮筋腫がある方や貧血の方、そして妊活中の方にも読んでいただきたい一冊です。
今回は、わたしがこちらの本を読んで実践していることをまとめてみました。ぜひ参考になさってくださいね。
目 次
「血液サラサラ」よりも「血液たっぷり」が大事
血流をよくするというと「血液サラサラ」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし血流が悪い女性の多くは、ドロドロして流れないのではなく、血不足のために、流れが悪いのです。
(本書 P4より引用)
つまり血が足りていない人がいくら血液をサラサラにしても無駄ということ。まずは血の不足を解消しないことには、血流は良くならないんですね。
「子宮は血の海」という言葉があるとおり、血が豊富にあって初めて子宮・卵巣系の機能は正常になります。
(本書 P45より引用)
漢方の考えでは、血で満たされていないと子宮や卵巣系は弱ってしまい、婦人科系のトラブルや不妊症になりやすいのだそうです。
さらに恐ろしいのは、血が不足している状態だと「老化」が早まってしまうということ。「血」は血液だけでなく「栄養」も含んでいるので、血が不足していると、全身に栄養も行き渡らなくなってしまうのです。
そのため、血色が悪く、お肌が乾燥したり、シワが出やすくなったり…見た目も老けてしまうことに。。
血の不足は【婦人科系トラブル】だけでなく【老化】にも関係しているんですね。
胃腸を丈夫にして血をつくる
血流を増やして不調を解決していこうとするとき、まず「血虚体質」を改善しなければなりません。胃腸が元気になって血をつくれるようになります。
(本書 P62より引用)
年をとると肉や脂っこいものが食べられなくなるのも、だんだん血虚体質(血をつくれない体質)になっていくからなんだそうです。
そういえば、お年寄りでステーキをがっつり食べられる人って、血色が良くて元気ですよね。長生きしている人はお肉をよく食べているって聞くし。
血をつくるためには、胃腸が丈夫であることがポイントというのは頷けます。
胃腸を丈夫にする方法
空腹時間を作る
お腹がグーッと鳴ってはずかしい思いをすることがあるかもしれませんが、これは掃除のために胃が収縮している音です。おなかが鳴るのは、「おなかがすいたよ、食べたいよ~」という合図ではなくて、「掃除中だよ~、食べないで~」の合図だったのです。
(本書 P90より引用)
空腹の時間がないと胃は掃除することができません。掃除ができないと食べ物のカスは残り、腸壁は汚れ、どんどん胃腸の働きが低下してしまいます。
そして消化力が弱くなり、胃もたれしたり、十分な栄養が吸収できなくなったりしてしまうのです。
胃腸の掃除ができるようになるためのコツは、夕食を控えめにして、「小腹がすいたなぁ」くらいで眠ることです。
(本書 P94から引用)
夕飯を控えめにするのはなかなか難しいのですが、わたしが意識しているのは「あともう少し食べたいなと思うところでやめる」こと。
また「よく噛んで食べる」というのも、食べすぎないようにする効果があります。
1週間の夕食断食
短期的に一気に胃腸を改善する方法として、おすすめしているのは「1週間夕食断食」です。腹八分目ができないなら、いっそのこと夕食を食べないという方法です。
(本書 P100より引用)
ということで、わたしも1週間の夕食断食を試してみました。朝と昼は普通に食べて、夕食は酵素ジュースや固形物のないスープなどを飲みます。
普段は朝に飲んでいる すっきりフルーツ青汁 を夕食の代わりに飲んでました。
実は夕食断食をすると、ご飯を「作る時間」と「食べる時間」と「後片付けの時間」が無いので、めちゃめちゃラクなんです。
いつもより時間に余裕ができるので、お風呂にゆっくり入れるし、お布団にも早く入れます。
胃腸が休まることで、消化に使うエネルギーが疲労回復に使われるからですが、朝の目覚めが超スッキリなので、ときどき夕食断食で胃腸をリセットしてます。
夕食断食の方法やその効果は「子宮筋腫には夕食断食が効果的:胃腸を元気にして血を増やそう」で書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
血を増やすには鶏肉を食べること
健康的なイメージのマクロビや玄米菜食ですが、タンパク質の不足は血の原料不足に直結します。
(本書 P121より引用)
血液というと鉄分ばかり注目されがちですが、実は水を除くとそのほとんどがタンパク質でできています。そのためタンパク質をとる量が減れば、すぐに血の質が悪化してしまうんです。
(本書 P31より引用)
冒頭にも書いたように、わたしは1年間ほぼ玄米菜食のみでお肉もお魚も食べない生活をしていたのですが、元気がなくなり、見た目もげっそりで老け込んでしまったのは、タンパク質不足だったからだと思います。
著者がおすすめしているお肉は鶏肉。薬膳で鶏肉は「気血を補い、体を温め、胃腸を助ける滋養食」といわれています。
さまざまな鶏料理の中で、血を増やすためにもっとも効果的なのは 韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)なんだそうです。
参鶏湯は、一羽の鶏肉のなかに、高麗人参・なつめ・松の実・栗・にんにく・もち米を詰めてコトコト時間をかけて煮込んだ薬膳料理。
入っているものはすべて胃腸の力を強めて、血をつくる食材ばかりです。
おうちで手軽に参鶏湯を食べたいなってときは楽天で購入しています。いろいろ食べ比べてみましたが、こちらの参鶏湯が本格的でした(高レビューです!)
その他に血を増やす・血流を良くする方法
鶏肉を食べるほかに血を増やすには…
- 23時までに寝る
- 寝る前に入浴する
- 寝る前の完全呼吸
- 朝日を浴びる
- 朝食を食べる
- ふくらはぎを鍛える
- 丹田呼吸法
- ストレスをためない
血を増やし血流をよくすることで、下半身太り・生理痛・不妊・更年期にも効果があるそうです。
なかでも「寝る前の呼吸法」は、じんわり全身に血が巡るのが実感できるし、リラックスして眠りにつきやすいので、寝る前の習慣にしています。詳しくは「血流がすべて解決する」を読んでみてくださいね。
まとめ:子宮筋腫の食事はゆるマクロビがベスト
子宮筋腫は【血の流れが滞ること】で発生すると言われています。なので子宮を冷やさないことや血流を良くすることが大切なのですが、そもそも血が足りてなかったら流れるものも流れないよねって話でした。
血をつくるためには、胃腸を丈夫にすることと鶏肉を食べること。胃腸を丈夫にするには、夕食を控えめにする or 1週間の夕食断食をすること。
「子宮筋腫や不妊は【子宮の冷え】が原因:子宮を温める方法が知りたい」で紹介した若杉ばあちゃんは「肉や魚や大豆製品などをとりすぎて体内がたんぱく過多症になり、血が汚れることで子宮筋腫ができる」と言っています。
しかし…まったくお肉を食べないのもタンパク質が足りなくなって、血が不足してしまうのかもしれません。数値的には貧血になっていなくても、血が足りてない女性は多いのだそうです。
わたしも貧血ではないですが、お肉を食べないと元気がなくなるので、週に2回くらい鶏肉やお魚を食べる ゆるマクロビ(← ゆるいマクロビ)が自分には合っていると感じました。
それでも食肉に残留しているエストロゲンは気になるところなので、なるべく安全なものを選ぶことが大切だと思います。
生理用品やシャンプーなどの「経皮毒」も子宮筋腫を悪化させてしまいます。詳しくはこちらの↓記事で書いています。