先日、子宮動脈塞栓術(UAE)を受けてきたので、そのときの体験記としてブログに残しておこうと思います。
UAEとは子宮筋腫に栄養を与えている子宮動脈の血流を塞いで子宮筋腫を小さくする治療法です。
太ももの付け根にある動脈からカテーテルを入れて塞栓物質を注入するので、お腹を切る必要がありません。
前からあった子宮筋腫が1年で巨大化して子宮が胎児の頭ほどの大きさになってしまいました。詳しくはこちら↓の記事をご覧くださいね。

「妊娠6ヶ月級のお腹」になってしまい、そのため腰痛があります。
UAEの11年前に筋腫核出術(筋腫だけ取り除く手術)を受けていて、それが痛すぎたのでもうお腹は切りたくないんです。
しかし…医師には妊娠8ヶ月級になったら子宮全摘だと言われています。
どうしても開腹手術は避けたいので、食生活を改善したり、冷え性を治したり、ありとあらゆる子宮に良さそうなことを試してきました。
その結果、いちばん大きい8センチの子宮筋腫が6センチまで縮小したのですが…まだまだお腹がぽっこり。
すこし小さくなったとはいえ他にも5~6センチの筋腫が多発しているので、見た目的には妊婦のようなお腹は変わらずなんです。
現在44才、閉経まであと5~6年でしょうか。閉経したら子宮筋腫は自然に小さくなるといわれているけど、小さくならないこともあるそうです。
閉経したらUAEは受けられません。やるなら今しかないっ!と決心しました。
ということで、今回はわたしがUAEを体験してみて感じたメリットやデメリット、痛みや入院中のことなどを紹介します。
UAEを検討している方やUAEを受けられた方の参考になりましたら幸いです。
目 次
UAEのメリットとデメリット
UAEの最大のメリットは、やはり【お腹を切らない】というところだと思います。そのため身体への負担も軽く、入院も数日で済みます。麻酔も全身麻酔ではなく局所麻酔でした。
さらにわたしのように多発性子宮筋腫でも、一度の手術でそれぞれの筋腫が50~60%小さくなるというのもメリットだと思います。
ただしUAEで子宮筋腫がまったく小さくならないケースもあるそうで、1割くらいの人には効果がなかったというデータがあります。
デメリットはUAEで子宮筋腫が消えるわけではないので、そのうちまた成長してくる可能性があるというところ。
それとUAE後に卵巣機能が低下して閉経してしまう or 閉経が早くきてしまうこともあるそうです。
さらに術後1週間くらいは超重たい生理痛のような痛みがあるという点です。
仕事復帰できたのは、ほぼ痛みが治まったUAE5日後。ただし痛みについては個人差があって、2週間くらい痛みが続く方もいるそうです。
看護師さんが「UAEは開腹手術と同じくらい痛いらしい」と言っていたので、恐れおののいていた私ですが…実際に受けてみたら「いやぁ、開腹手術術の方が痛いよ」って思いました。
確かにUAEも術後はものすごーく痛かったけど、お腹を切るのとはレベルが違います。
ちなみに、UAEの手術中は右太ももの付け根に局所麻酔をするので、その麻酔の針がチクッと痛かったくらいで、あとは全く痛みを感じませんでした(レベル的には歯医者さんの麻酔と同じくらい)。
ただ意識はあるので「オペ中が丸見えなのが逆に恐怖」でした。
UAEは妊活中の人は受けられない?
わたしがUAEを受けた病院では「今後、妊娠を希望するならUAEは受けることができませんけど大丈夫ですか?」となぜか3回くらい看護師さんに念を押されました。
ですが妊活されている方もUAEを受けられる病院はあるようです。森三中の大島さんは、UAE後に妊娠されてますよね。
板橋中央総合病院でUAEを受けました
わたしがUAEを受けたのは、東京の板橋区にある(都営三田線の志村坂上駅)板橋中央総合病院というところです。
東京ではじめてFUS(集束超音波治療)という治療が導入された病院で、子宮筋腫の治療は腹腔鏡手術なども含めて全部行っている病院です。
婦人科では老舗な病院でいつも激混み(午後は予約診察になったので少しはマシだと思います)。
実は2006年(33歳のとき)に「子宮筋腫核出術」を受けたのがこちらの病院でした。
ちなみにその当時からこの病院ではUAEを実施されていましたが
- 妊娠を希望していた
- 保険適用前だったので治療費が高額だった(現在は保険適用されます)
ので、UAEを受けようとは全く思いませんでした。
UAE入院期間と費用について
UAEの入院期間は2泊3日・費用は約15万円でした。クレジットカードの分割払いもできます。
その病院の場合、木曜日の午前中に入院して、その日の午後にUAEの手術が行われるというスケジュールが決まっているようでした(わたしは14時から)。
退院は土曜日の午前中ですが、退院時はまだまだ激しい痛みと戦っていて、あともう1~2日くらい病院のベッドで寝かせてほしいと心の底から思いました。3泊4日や4泊5日という病院もあるそうです。
※ブログの読者様からいただいた情報より:現在は板橋中央総合病院の入院期間が3泊4日になったそうです。
UAE入院前の検査について
実際にUAEを受けるまでに最低でも4回は病院に通わなくてはなりません。
私の病院では「婦人科ではなく放射線科の先生がUAE手術をする」ので、UAEが適応かどうかは放射線科の先生がMRIの画像を診て判断するとのことでした。
UAEを受けるまで(入院まで)の流れ
- 回目:婦人科の診察(UAEオペの日程を決める)
- 回目:MRI検査→放射線科の先生の判断
- 回目:MRI検査の結果、UAE適応であれば入院前検査
- 回目:入院前検査の結果と入院案内
入院前検査では、血液検査(HIV検査など)・心電図・肺のレントゲン・子宮頸がんの検査・子宮体癌の検査を受けました。(子宮体癌の検査はちょっと痛いやつです)
入院当日・UAE当日のこと

UAE当日(木曜日):10時ごろ病院に到着。入院手続き(デポジットの10万円を先に支払う)、お昼から絶食。14時からのUAEオペに備えて、浴衣みたいなのに着替える。12時ごろ剃毛(右太ももの付け根からカテーテルを入れるので、その辺を少しバリカンで剃られる)。さらに尿管を入れられ、左腕に点滴の針を入れてもらう。手術の30分ほど前に点滴開始、反対の腕に鎮静剤の注射。
14時からUAE開始。始めに右の太ももの付け根に麻酔の注射をされる。術中は痛みはまったく感じず、鎮静剤が効いていたので、意識がもうろうとしてる。カテーテルをずんずん入れている医師の手の動きが見えてしまうのが逆に怖いから、どうせなら全身麻酔のほうがいいなと途中で思う。15時にオペは終了。ちょうど1時間の手術がもっと長く感じた。
UAE終了後3~4時間は絶対安静(カテーテルを入れた脚の付け根からの出血を防ぐため)。仰向けに寝たまま右足は曲げないようにと言われたので忠実に守る。下腹部が猛烈に痛みだす。寝たままの状態で動けないので、夜は水分のみ補給。

痛いときは「フェンタニル」という薬を自分で投与するのですが(点滴につながっている)、この薬がめちゃめちゃパワフルでした。
カチッとスイッチを1回押して薬がカラダに入ると、痛みが嘘みたいにスーッと引くんです。この薬のおかげでなんとか朝まで眠ることが出来ました。
あとで知ったのですがフェンタニルはモルヒネと同じくらい鎮痛効果のある薬で、癌の患者さんにも使われる強い薬なんだそうです。
これはフェンタニルの副作用だったようです。
最初のほうでこの副作用(吐き気)が強く出てしまい薬が使えなくなってしまう方もいらっしゃるようです。これが使えなかったらかなり地獄だと思います。
UAE翌日から退院、職場復帰まで
UAE後の最初の食事(オペ翌日の朝食)。ほとんど食べられませんでした。どっちみち牛乳は飲まないし、食パンも添加物まみれなので食べませんが。。
っていうか…婦人科病棟で毎朝牛乳が出るのはどうかと思ってしまいました。詳しくはこちら↓の記事をご覧になってみてくださいね。


UAE翌日(金曜日):微熱あり(37.5度)、朝ごはんは吐き気で食べられず。フェンタニルが無くなりめちゃめちゃ重たい生理痛のような痛みに襲われる。痛みを訴えるもフェンタニルも痛み止めの点滴も出してくれない。
「明日は退院だから内服の痛み止めと座薬で耐えて」と看護師さんに言われる (← 結構スパルタ)。しかし座薬がまったく効かない!お昼前に尿管と点滴の針を外される。痛くて1日中落ち着かない。持ってきた本も読む気がしない。食欲はあまりなく、痛みに耐えながらひたすら寝る。抗生剤はこの日だけ3回分(朝昼夕)処方される。
UAE2日後(土曜日):微熱あり(37.6度)。前日とほとんど変わらない痛み。やはり座薬は効いてくれない。この痛みはいつまで続くのかが不安。朝食後、退院手続き。お昼前に夫が車で迎えに来てくれて退院する。車に座っている体勢がつらくて、リクライニングを倒して横になる。
自宅に着いて最低限の家事をしてから、3日ぶりにお風呂に入る。カテーテルを入れた右太ももの付け根が内出血をおこして不気味な色になっている。お腹がUAEを受ける前より膨らんでいる気がする。食欲はやや回復。しかし夜は痛みでほとんど眠れず。
UAE3日後(日曜日):微熱あり(37.4度)。あまりにも病院でくれた薬が効かないため自宅にあった薬を飲んだら少し痛みが軽くなった。そういえばUAEを受けた日(木曜日)の朝に出たっきり便が出ていない。
お腹が張ってものすごく気持ち悪い。少し白っぽいおりものが出る。とりあえず痛いのでほとんど横になって過ごす。
UAE4日後(月曜日):熱なし。予定どおりだけど朝から生理になってしまう。便秘は解消される。普段は生理痛がほとんどないのに、今回は痛い。生理痛の痛みなのかUAE後の痛みなのか不明。
それにしてもいつもの生理に比べて量が少なすぎるし、茶色くてドロドロしてる。明らかに変だよ!なんじゃこれー!しかもなかなか鮮血にならない(で、1度も鮮血にならず4日後に終わる)。次はちゃんとしたのが来るのか心配になる。
UAE5日後(火曜日):熱なし。ほんの少しだけお腹の痛みはあるけど、鎮痛剤は飲まなくても大丈夫そうなレベル。仕事復帰する(デスクワークだから体力的に支障はなかった)。お腹はまだUAE前より膨れている気がする。食欲は通常に戻る。
UAE後の生理とお腹の大きさ
UAE後2回目の生理も経血量が少なく、はじめのうちは茶色くドロドロしていたのですが、次第に鮮血が混じってきて通常の生理に近づいてきました。ひとますこれで安心です。
そして…お腹の膨らみが少し小さくなってきました!
MRIの検査はUAEの3ヶ月後と6ヶ月後に受ける予定なのでまだ少し先なのですが、UAE1ヶ月後でお腹の上から触ってみても、筋腫がすこし小さくなっている気がして喜んでます。
追記:UAE術後の経過については「UAE後の生理:子宮筋腫は小さくなったけど経血量が減った話」で詳しく書いています。よかったらご覧になってくださいね。

入院中あったら便利だと思ったもの
UAEのオペを受けてから翌朝までは、ベッドから離れることができないし(尿管しているからトイレにも行かない)、座ることもできないので、手の届くところにお水やお茶を置いてました。
けれど寝ながらだとペットボトルの水は飲みにくいので、こういうベッドの柵にもかけらるストロー付きのコップがあったら便利だったなぁと思いました。
おわりに:UAE(子宮動脈塞栓術)を受けてみて
開腹する子宮核出術に比べて、UAEは身体への負担も少なく、これで9割の人の筋腫が小さくなるなら本当にすばらしい治療です。
ただし… 子宮筋腫ができる体質まで治ったわけでないし、UAEを受けて小さくなった筋腫がまた成長してくることもあるので、引き続き【食生活・冷え・ストレス】には気を付けていこうと思ってます。
ひとつだけ、UAEを受ける前に生理のタイミングをちゃんと計算すればよかったなと後悔しました。
UAEを受けてから4日後に生理が来てしまったのですが(予定どおりだけど)これがちょっと早かったです。
なので、UAEの日程は生理直後にするとか、なるべく生理のタイミングと離したほうが良いかもしれません。
ですが…まぁ子宮筋腫も小さくなっているし(たぶん)、腰痛も改善してきているので、痛かったけどUAEを受けてよかったと思いました。
UAE3ヶ月後と6ヶ月後の経過については「UAE術後の生理:子宮筋腫は小さくなったけど経血量が減った話」で詳しく書いています。こちらも合わせてどうぞ。
UAEを受けて子宮筋腫が小さくなっても筋腫ができる体質は変わっていないので安心はできません。子宮筋腫を再発させないためにも「デトックス力」を高めておくことは大事ですよ。
