子宮筋腫は「子宮の血流が滞ることで発生し大きくなる」といわれているので、子宮筋腫を予防するには、血流を良くすることが重要です。
しかし「子宮筋腫のある人の食事に肉は食べない方がいい?ゆるマクロビがオススメな理由」でご紹介したように、子宮筋腫を改善するためには「血液サラサラ」の前に「血液たっぷり」であることが必要でした。
血流を良くするには、まず血の量を増やすこと。
個人差はありますが、女性は1回の生理でだいたい100mlの血液を失っているので、貧血じゃなくても血が不足している人が多いそうです。
そこでオススメなのは「黒きくらげ」です。ラーメンや中華丼にトッピングされているコリコリした食感のアレですね。
黒きくらげは薬膳で「婦人科系疾患の特効薬」といわれるほど、鉄分を豊富に含み、血液の汚れを浄化して血流を促す効果があります。
子宮筋腫を予防するためにも改善するためにも積極的に摂りたい薬膳食材なんですよ。
ということで…今回は黒きくらげの栄養や効能についてまとめてみました。わたしがよく作っているレシピも紹介しています。
子宮筋腫を予防したい方や貧血がある方は参考になさってくださいね。
黒きくらげの栄養と効能
黒きくらげは、スーパーの乾物コーナーなどで手軽に購入できる薬膳食材です。ちなみに黒きくらげは海藻ではなくキノコの一種ですよ。
他のキノコ類と比べても、食物繊維とカルシウムはトップクラス。栄養価が高いので中華料理の脇役にさせておくだけじゃもったいない!と、色々な料理に使ってます。
黒きくらげに含まれる主な栄養と効能
- ビタミンD:骨を丈夫にする、免疫力アップ
- 食物繊維:便秘解消、デトックス、美肌効果
- 鉄分:貧血予防、造血作用、美肌効果
- ビタミンB2:脂質の代謝を促進、ダイエット
- カルシウム:骨粗しょう症の予防、イライラ解消
- 低カロリーで胃の中で水分を吸収して膨らむので満腹感を得やすい:ダイエットになる
黒きくらげと鶏団子のスープ
薬膳で鶏肉は「体を温め、胃腸の消化を助ける食材」です。寒い日やちょっとパワー不足を感じているときに、これを食べると体が温まって元気になりますよ。
黒きくらげと鶏団子スープの材料
白菜1/4個、昆布1x10cmのもの1枚(または出汁パック)、鶏ひき肉150g、しいたけ3個、黒きくらげ10g、卵1個、生姜1片、塩コショウ・しょう油・片栗粉
【作り方】
- 土鍋または厚手の鍋にざく切りした白菜、塩、水(3カップ)、しいたけ、昆布(または出汁パック)を加えて蓋をして弱火で似る。黒きくらげは水で戻して、よくもみ洗いして食べやすく切っておく(固いところは取り除く)。
- ボウルに、鶏ひき肉、しょうゆ(大さじ1)、卵(1個)、片栗粉(大さじ1)、すりおろした生姜を入れてよく混ぜる。
- 白菜がやわらかく煮えたら、スプーンですくって肉だんごを作り、鍋に落とし入れて、黒きくらげも加える。
- 肉だんごに火が通ったら、塩・しょうゆ・粗びきこしょうで味を調える(最後に春雨を加えても美味しいです)。
美味しく作るポイント
- 肉だねはちょっとゆるめなので、スプーンを2つ使って団子を作り鍋に入れて、火が通るまであまり触らないのがポイント。鶏肉から出る旨味で白菜が美味しくなりますよ。
- 味付けはアレンジ可能。「塩・しょうゆ」の代わりに「キムチ+味噌」で味付けしたり「中華だし+ラー油」を使って中華っぽくもアレンジできます。
- 鶏肉を購入するときは、なるべく無農薬で遺伝子組み換えされていないオーガニックの餌で育てられた鶏肉を選ばれると安心ですよ。
わたしは Oisix(おいしっくす)で購入することが多いです。
黒きくらげと卵の炒めもの
卵は良質のたんぱく質を含む完全食品。黒きくらげと合わせると「血液を増やす作用がアップ」します。卵を4個も使うのでだいたい2~3人分です。
黒きくらげと卵の炒め物の材料
黒きくらげ50g、卵4個、ねぎ1/2本、生姜5g、ごま油・酒・塩・鶏ガラスープの素:適量
【作り方】
- 黒きくらげを水で戻し、よくもみ洗いし、食べやすく切っておく(固いことろは取り除く)。ねぎと生姜はみじん切りにする。
- フライパンにごま油をひき、割りほぐした卵を加えてふんわり炒めたら、一旦お皿に取り出しておく。
- 同じフライパンに少量のごま油を足して、ねぎと生姜を炒める。香りが立ってきたら、黒きくらげを加えて軽く炒める。
- ③のフライパンに卵を戻し入れ、調味料(酒・塩・鶏ガラスープ)で味を調える。
美味しく作るポイント
- ねぎと生姜はたっぷり入れたほうが美味しくなります。生姜はラップに包んで冷凍しておいたものを使うと便利。使うときに冷凍の状態でおろし金でガリガリ削るだけです。
- 卵は平飼い(放し飼い)で、オーガニックのエサで育った鶏の卵を使うのがおすすめです。安い卵は遺伝子組み換えされたエサで育てられた鶏の卵で、病気にならないように投与された抗生剤やホルモン剤が残留している可能性も高いので。 平飼いの卵も Oisix(おいしっくす)で購入できます。
「黒きくらげ」は色んなお料理に使える
その他にも 黒きくらげは色んなお料理に使えます。だいたい中華っぽい炒め物なら何でも合うし、鍋やお味噌汁に入れても、パスタに入れても美味しいです。
上の写真は、ごま油で野菜と水で戻した黒きくらげを炒めて、酒・中華だし(鶏がらスープ)・しょう油で味付けしただけ。めちゃめちゃ簡単です。
黒きくらげと相性が良い食材
- ごま油
- オイスターソース
- ネギ
- 生姜
- 卵
- トマト
- もやし
だいたい中華でおなじみの食材ばかりでした。ぜひ色々アレンジして【黒きくらげ】を使ってみてください。わたしもまだまだ研究してみます。
おわりに:子宮筋腫を予防するには体質改善が必要
たとえ手術で子宮筋腫を取り除いたり、ホルモン療法で筋腫を小さくしても、根本的な「子宮筋腫ができてしまう体質」というのは毎日の食事や生活習慣でしか変えられないんですよね。
わたしはそれを身をもって体験しました。せっかく痛い思いをして開腹手術を受けたのに、食事も生活も何も変えず、ストレスも放置していたら、わずか3年で子宮筋腫が再発してしまったのです。
それでも何もしなかったら、筋腫がさらに多発して子宮が巨大化してしまいました。妊娠6ヶ月級のぽっこりお腹になってしまってから、ようやく「このままではマズい!なんとかしなきゃ」と焦りだすという。
詳しくはこちら↓の記事で書いているので、よかったら読んでみてくださいね。
このブログでも書いてきたように【ストレス対策】【食事療法】【温活】など子宮環境を整えた結果、子宮筋腫はすこし小さくなってきたけど、できればもっと早く30代のうちに取り組んでいたかったよと何度も思いました。ほんと後悔でしかない。。
食事は毎日摂るもので、いちばん身近な「療法」です。
ぜひ毎日の食事で、美味しく、楽しく、体質改善していきましょう。参考にしていただけたら幸いです。
子宮筋腫を予防するには「女性ホルモンのバランスを整えること」も重要です。ホルモンバランスを整えるレシピについては「子宮筋腫のレシピなら「女性ホルモン力を上げて不調を治す本」がお勧め」で紹介しています。
黒きくらげは中国産もありますが、やはり国産が安心ですよね。わたしがよく使っているのはこちら↓の熊本産のきくらげ。肉厚でプリプリ、高級感があって美味しいです。
こちらは「スーパーで手に入る食材」で作る薬膳レシピが満載の一冊。自分や家族の体質・体調に合わせて献立を考えるときに参考にしています。黒きくらげも載ってますよ。
わたしはお肉や卵はほとんど Oisix(おいしっくす)で購入しています。添加物が入っていない加工食品や冷凍食品もあるので、かなり重宝しています。 アプリも使いやすいですよ。
オイシックスの野菜の定期便はほぼ毎回キャンセルして、肉や卵を買いたいときだけ都度注文するみたいな感じで利用してます(野菜はオーガニック野菜専門の ビオ・マルシェ の定期便を使ってます)。